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お茶の話

この文章は、2001年度ASIAMIX冊子に掲載されたものです。

 

■お茶の伝播のルーツ

私達が普段何気なく飲んでいるお茶は、中国で生まれ、世界中に伝播しました。知ってました?お茶は以下の2つのルーツで世界中に伝播しました。そして、そのルーツによって、呼び名(発音)が違うのです。

◎広東ルート・・・CHA

お茶がヨーロッパに広がった16世紀、当時は大航海時代で中国とヨーロッパとの貿易はポルトガルが独占していました。ポルトガルはマカオを基地としてお茶をヨーロッパに輸出していました。マカオ周辺は広東語圏で、お茶を「CHA(チャ)」と発音します。だから、ポルトガル語でもお茶は「CHA」と発音されるのです。また、大陸を通って、ロシア、チベット、インドにも広東地方からお茶が伝えられました。

◎福建ルート

ポルトガルによってヨーロッパにお茶が伝えられると、それは嗜好品として珍重されmさいた。そして、海洋の覇権がポルトガルからオランダに移行するとオランダはジャワに基地をおき、お茶貿易に力を入れました。ジャワと言うお茶の一大生産地と海洋通商を支配したオランダは、茶の価格を吊り上げました。それに対処すべく、イギリスは同じく大生産地である中国南方から直接お茶を買い付けようとアモイに基地を作りました。この地方ではお茶を「TAI」と発音していました。これが、英語での「TEA」の語源です。

このように、お茶は世界史と密接に絡んでいます。

 


■韓国

韓国で一番飲まれているお茶は、植物の実や根、葉、茎などを乾燥させて粉末状にした漢方薬のようなものです。これらは、お湯で溶かして飲みます。中でも有名なのが高麗人参茶でしょう。これらのお茶は、飲みやすいように、蜂蜜や砂糖を入れ、松の実を浮かべたりします。緑茶はあまり飲まれません。仏教関係者が飲むことが多いようです。かといって、陸続きの中国の影響をあまり受けず、半発効茶を飲むこともあまりありません。そのかわり、コーヒーを飲むことが多いようです。味の濃い韓国の料理には、コーヒーのほうが合うそうです。

■タイ・ミャンマー

タイの北部、チェンマイ近郊の山間部では、お茶の葉の漬物を食べる習慣があります。お茶の葉の漬物で、塩や砂糖などをくるみ、ガムのようにかみます。これは、仕事の合間や食事の後など、みんなが集まったときに食べますタイでは「ミエン」、ミャンマーでは「ラペソ」といわれています。北部タイの人々は、来客を応接する際に、水とタバコとミエンをお盆の上にセットします。客は、ひとつまみのミエンに塩を少々加え、口に入れます。砂糖やシロップを絡めることもあります。また、ミエンにナッツやショウガ、肉、油などを包んで食べることもあります。

■インド・スリランカ

世界的に最も有名な紅茶の産地は、インドとスリランカでしょう。しかし、紅茶生産の歴史は意外と浅く、19世紀からです。当時インドを植民地支配していたイギリスによって、紅茶生産が本格化されました。インドのお茶の産地は大きく南部と北部に分けられます。北部の代表的な産地には、世界最大の紅茶生産地アッサムのほかにダージリンがあります。南インドの産地にはニルギリが有名です。また、もともとコーヒーの産地だったスリランカでは、19世紀後半の害虫被害で全滅したコーヒー園の跡地に茶樹が植えられ、茶園が拡大していったのです。世界第2位のスリランカでは紅茶は「グリーンゴールド」と呼ばれています。

■トルコ

トルコ人が紅茶を楽しむのは朝食と午後のティータイムです。夕方のチャイハネ(喫茶店)はいつも人で溢れていて、お茶を飲みながら話を弾ませています。強いコクと香りを持つトルコ式の紅茶は、煮出すように時間をかけて抽出していきます。充分蒸らすことによって、濃いコクの紅茶が出来上がります。

 

 

 

 

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