ホームイベント研究班|読み物|コミュニケーションリンクメール

 

アジア食文化アラカルト

この文章は、2001年度ASIAMIX冊子に掲載されたものです。

 

いまではすっかりおなじみとなったアジアのエスニック料理。しかし、料理の名前をしっていても、その背景にある食文化は知らないもの・・・。

この際、さわりだけでも知ってみよう!

■韓国

韓国は日本から一番近い隣国ですが、儒教思想に基づいた文化を持ち、食卓でのマナーは日本のそれとはだいぶ違います。韓国では食事のとき、ご飯や汁物のお椀や皿は持ち上げず食卓に置いたまま食べます。また、箸はおかずを食べるときのみに使い、ご飯を食べるときや汁物を飲む時にはスプーンを使います。さらに、小皿はあまり使わず、大きな皿に一緒に盛り、みんなでつつきあいながら食べます。

■中国

「食は中国にあり」と言われるように、北京・四川・上海・広東と4大料理を持つ中国。中国人は「四足のものは机以外、空飛ぶものは飛行機以外、水中のものは潜水艦以外、何でも食べる」といわれます。雀の丸焼きや熊の掌、さそりの揚げ物などゲテモノ食いといわれています。しかし日常の食卓は極めてシンプルです。

■ヴェトナム

ヴェトナムは南北に長く、その地理的特性により様々な食べ物があります。インディカ米、シーフード、生野菜、フルーツなど種類が豊富で、それがヴェトナムの食生活を豊かにしています。隣国中国が野菜には必ず火を通すのに対して、麺・蒸し物・揚げ物には必ず生野菜がついてきて、爽やかな味わいを付け加えます。また、フランスの植民地だった経験から、コーヒーがよく飲まれます。

■インドネシア

東西に長い地理的特性を持つインドネシアは、自然環境や民族構成、文化が多用なので、食文化も多用。この国ではやはり、イスラム教が食文化に大きな影響を与えている。昨年、アメリカ資本の某外食企業や日本の某食品商社が宗教上の問題を起こしたのは記憶に新しい。イスラムの教えでは、宗教上の理由から、決まったルールで処理した肉以外は食することができない。

■タイ

タイ料理は一般に辛いと言われています。その辛味を引き出しているものは、「プリックキーヌー」と呼ばれる小さな唐辛子です。これはかなり、辛いらしい。間違って口に含んでしまった場合は、水を飲まずに砂糖を直接下に塗りつけること!床に座って数人で皿を囲みタイダンスを鑑賞しながら料理を手で食べる、というのがタイ北部に伝わる「カントーク・ディナー」と呼ばれる食事のスタイルです。

■インド

インド料理は、自然環境・民族・宗教・カースト・各家庭というように、様々なレベルの影響を受けるため、ある意味、そのスケールの大きさ、多様性は中国に引けを取らない。「食べてよい」「食べてはいけない」という区分が厳密に受け継がれている。とくに、菜食と非菜食の区分は「浄・不浄」の観念と重なり、かなり重要。そんなインド料理を理解するカギは、「マサーラー」と呼ばれる複合調味料です。このブレンドによって、味が千差万別に変わってくるのです。

■パーキスターン

パーキスターンではイスラムの教えから、飲酒は禁じられていますが、観光客なら許可証を取ればビールやウイスキー、ジンなどを手に入れられます。また、隣国インドとの比較も面白く、インドがヒンドゥー今日の教えから菜食が多くダール(豆)料理が多いのに対して、パーキスターンでは肉料理が主流で、ダール料理はあまり作りません。

■イラン

イランといえば”チャイハーネ”です。これは喫茶店で、ただチャイ(紅茶)を飲む場所ではなく、人と人とを結びつける機能を持っています。イランでは米もパンも主食です。米は炊飯器で炊くよりもお鍋で炊いています。また、パンはインドのナンに似ています。

■エジプト

エジプト庶民の主食は、アイーシュと呼ばれる平たいパンにネギや豆をはさむ簡単なもの。これは、古代エジプト以来変わっていない。また、エジプトの街角で小腹がすいたら、ターメイヤ(ソラマメのコロッケ)やシャワルマ(エジプト風サンドイッチ)がお勧め。

 

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送